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茶道具万覚帳

茶道歳時記 過去の記事

5. 炉開き

風炉の時期を終え、半年ぶりに炉を開ける「炉開き」。開炉(かいろ)ともいいます。江戸時代、亥の月(旧暦10月)の亥の日に炬燵や火鉢を出す慣習がありました。亥は陰陽五行説で水性とされ、火難を逃れるといわれていたことに由来します。茶道でもこの日を炉開きとしたようです。開炉の稽古始めの日には師匠からぜんざいや八寸の振る舞いを受けて炉開きを祝うこともあります。

現在ではほとんど見られませんが、半年間茶壺で熟成された茶を開ける“口切りの茶事”を催す時でもあります。茶人にとって新たな年の変わり目となる11月は「茶人の正月」です。また、開炉にはおめでたいものとして“ 三部(さんべ)”(ふくべの炭斗、織部焼の香合、伊部(備前焼)の花入)を取り合わせるのも古くからの慣例です。

4.中置・名残の茶

10 月は名残の月とも呼ばれる季節です。現在では年間を通して手に入る抹茶ですが、元々は前年11月に口切り(5月に収穫した碾茶を茶壺に密封して寝かせたものを開封すること)した茶壺の茶葉を、次の年の11月まで大切に使っていました。10 月ともなると茶壷の茶葉もわずかになり、風炉から炉へ交代するその別れを惜しむということから「名残りの茶」として、鉄のやつれ風炉を使い、わら灰やかきあげ灰でわびた風情を演出しました。

また、炉開きに備え風炉の火を客の方に近づけて据え、反対に水の入った水指は勝手付けに遠ざける「中置」の点前が行われます。盛夏の時期には平水指など口の大きな水指を客側に据えて涼やかさを出しますが、中置の点前では口が小さく、胴も細い細水指が取り合わせられます。

3. 八朔

8月1 日は暦の上では八朔。稲の実りを祈願する祝儀の日でした。昔はこの日に初穂を禁裡へ献上したり、一般農家でも豊作を祈って早稲束を贈るなどいろいろな風習があったといわれています。各地方でこの日にさまざまな行事が行われるようになったことから、それが転じて八朔にはお世話になってる人に贈り物をしてあいさつをするお中元のはじまりとなりました。

昨今はお中元の挨拶を省略する傾向にありますが、お茶の世界では現在もこの時期にお弟子さんから師匠に、お中元のご挨拶をする習慣があります。季節の贈り物のひとつとして、この時期ならではの麻素材の製品を贈るのもひとつ。数寄屋袋、古帛紗、麻布巾などしゃりしゃりとした涼やかな感触も夏の涼を感じさせてくれます。

2. 端午の節句

古代中国では“ 陰になる”として奇数の重なる暦の日に「避邪(ひじゃ)」の行事を行いました。その時期の旬の野菜から生命力をもらい、菖蒲酒を飲んだり蘭を入れた湯につかるなどして、邪気や災厄を祓う習わしがあったといわれています。日本でも奈良時代に宮中で厄除けの武道行事が催されていて、「菖蒲」が「尚武」に通じるとされ、中国と日本の行事が結びつき端午の節句が生まれました。

端午の節句といえば粽と柏餅が有名ですが、粽は中国から伝来したもの。柏餅を食べる風習は日本独自のもので、柏は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない」縁起物として広まりました。端午の節句の取り合わせには、鯉桶の水指、槍の鞘・棒の先建水、蓋置には駅鈴、菓子器に柏台などを用いるのが定番です。

1. 利休忌

利休忌とは侘び茶を大成させた千利休の遺徳を偲んで営まれる茶会と法要のこと。祥月命日は旧暦2 月28日ですが、新暦に換算して現在は3 月27 日(表千家)、28日(裏千家)に行われます。茶家最大の行事でもあり、慣例では毎年この日から菜の花を茶花として使います。利休が愛でた花であり、自刃した際に床に飾られた花ともいわれることから利休忌と菜の花は定番の組み合わせです。

利休忌に且座や廻り花、茶カブキなどの七事式が取り入れられたのは、表千家七代如心斎からでした。利休の菩提寺でもある京都の大徳寺聚光院では、現在も毎月28 日に三千家が交代で、一般参加も可能な月命日の利休忌が行われています。

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